株式会社 渡邊商店
静岡県藤枝市平島142
相談窓口054-643-1888
社団法人全日本瓦工事業連盟
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●本葺瓦
本葺瓦は1400年ほど前にインド、中国をへて、朝鮮からわが国に伝えられました。本平瓦と素丸瓦を組み合わせて葺く、この瓦は存在感のある重厚感を表現し、寺社仏閣・城郭等、日本の伝統建築には無くてはならないものとなっています。本葺瓦の持つ迫力は幾何学的な美しさを表現し、銀いぶしの色と質感は現代建築ともよくマッチしてます。

●簡略式本葺
本葺瓦の特徴である本平瓦と素丸瓦を組み合わせ平瓦と素丸を一体にした瓦です。
引掛け桟工法であるため、急勾配屋根にも最適で、屋根荷重は大幅に軽量となり、躯体工事費も瓦施工費もコストダウンされ、低価格で「本葺きの堂宮」ができることは大きな魅力です。また、在来型と異なる点は、一枚連結のため、ずれ落ち・飛散・風化などが起こりにくく、メンテナンス費用の負担が軽くなり、違いのわかる一体型本葺瓦です。

●桟瓦
日本の景観に深く溶け込み、伝統的な趣きと風格を伝える屋根材のロングセラー・いぶし平瓦。その威風堂々とした造形美と飽きのこない色調が織り成す優美さ そして現代建築に欠くことのできない、屋根材。神社・仏閣などの伝統的な建物はもちろん、大型建築物や洋風一般住宅にも、この新いぶし瓦が新しい感覚で設計されています。
大まかに原寸図を作成する部位は、軒先部、掛瓦部、拝み部、大棟部、降棟部、隅棟部になります。特に拝み部に関しては大棟鬼瓦の足先角度の決定の材料となるので速やかに原寸図を起こし鬼瓦の発注を行わなければなりません。
棟部原寸図は、鳥居積み工法に欠かせないもので原寸図を書くことによって棟の流線の表現も自由自在になります。
曲線の多い堂宮の屋根では原寸図を書いて施工上の目安としないと勘に頼る作業となり納まりは設計上の意図と全く違う屋根になってしまいます。
掛瓦部原寸図は箕甲の形状の決定資料となりますので、この作業をしていない箕甲の形状は格好が悪く非常に雨仕舞の良くない施工となってしまいます。
社寺新築工事及び屋根替え工事に際して屋根全体のイメージ・鬼瓦に関しては時代考証・時代背景を視点に取り入れることをおすすめいたします。
それぞれの御寺院様の草創・開創年、由緒縁起などが参考になると思いますので是非、考慮なさってください。それぞれの御寺院様の歴史・伝統の再発見にもつながることでしょう。
飛鳥2号・飛鳥3号・アスカ21・大和瓦の地瓦には桟木をはさむ2つの爪がつきますのでガタツキやズレがなく美しい葺きあがりと共に抜群の耐震性・耐風性を発揮しています。
また、土葺工法・なじみ土葺工法は瓦の安定感はありますが土の重量が大きく建物への負担が大きい工法です。
縦桟工法ですと瓦の安定感はそのままに屋根への荷重は大幅に削減し屋根の軽量化をはかることができます。
縦桟工法とは、耐震工法として瓦横方向に縦桟を抱かせることによって瓦の横方向のずれ・浮き上がりを防ぐのが大きな目的で阪神大震災以降、瓦の緊結工法の改善が叫ばれる中、現在の施工に不可欠な工法と思います。
今まで多くの堂宮瓦屋根を解体してきましたが、ほとんどの屋根土は風化しており瓦保持としての接着力はなくなり練り土という物の耐久力のなさを痛切に感じてきました。
私どもが現在、使用している南蛮漆喰(砂、石灰、すさを混合した物)=『砂漆喰』は、破壊検査等をして確認していますが瓦との接着性の良さ、瓦保持力の高さ、収縮が少ない、瓦との相性の良さなど非常に性能の高い屋根材料です。
堂宮建築の盛んな京都・奈良方面でも信頼性の高い屋根材として使われています。
鳥居使用による『ついじ』のし瓦積み工法(目透かし)をお奨めします。
その理由は堂宮建築、独特の流線(曲線)の美を表現でき棟内部の通気性をよくし湿気を防ぐ。(棟積みには南蛮漆喰を使用)練り土は使用してはいけない。
古くは瓦製造の技術力が低くまっすぐなのし瓦が製造できなかったので反ったのし瓦をうまく利用し美観と耐久性を保った古人の知恵がうかがえる絶対に失っては、いけない工法だと思います。
下り棟瓦にはステンレスチェーンを棟の中に入れ、積雪や長い年月での荷重による鬼瓦の落下を防止します。又、冠瓦・亀伏間・素丸を使用し風に対しての強度を高め、堂宮建築ならではの流線の美を表現する屋根を施工しています。
弊社では軒先の瓦面土を木製で施工しております。木製で作成しますので大変見栄えもよく、関西地方の堂宮建築でも通常使用されております。
日本建築の美しい線を屋根に表現する為に
私どもでは、継ぎ手部分が突起状になっていない冠瓦・亀伏間・素丸を棟瓦に使用し風に対して強く堂宮建築ならではの流線の美を表現する屋根を創造する事を目標にしています。