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これまでの歩み

2008年9月18日

ニュージーランド梱包準備完了、コンテナに積み込み

先日、全体の 打ち合わせと、荷物の積み込みが行われた。ここでパレットの燻蒸問題が持ち上がった、パレットは国内輸送の場合木製で何度か使える構造になっている。

今回の、このプロジェクトでは全ての木材を現地で燻蒸をする予定だ、その為、瓦の載っている木製のパレットもこちらの勝手な判断で燻蒸を現地で一緒に行えば大丈夫と判断していた。

しかし日通商事さんによると内容物の燻蒸と梱包資材の燻蒸とは別物だとその時お聞きした為日通さんによって木製~プラでできたパレットに載せ替えをお願いしました。

海上コンテナの中はニュージーランドに向け出発すると、赤道を通過するのでコンテナの中が結露で雨のような水滴がおちてくるそです 。その為化粧木材にもエアーキャップ巻きして防水対策をしなくてはなりません。石灰も同様で水がかからないようにしなくてはなりません。

石灰に水をかけると熱くなる理由ですが、ここでいう石灰とは、生石灰(酸化カルシウム)と呼ばれているものです。これに水をかけると、化学反応(CaO(生石灰)  +  H2O(水)  ->    Ca(OH)2 )が起こり、消石灰(水酸化カルシウム)という物質に変わります。このとき、たくさんの熱が出てきます。このため、生石灰に水をかけると熱くなるわけです。

コンテナからの出火はあってはなりませんので。石灰は真空パックみたいなもので送ってもらいます。

その他エアキャップ巻きなど過酷な作業をお願いした。ありがとうございます!その為瓦は予定より少し早く9月13日に日通の北千住支店のヤードに搬入しなくてはなりませんでした。 予定としては、

VESSEL: CAP PALLISER
ETD YOKOHAMA:          27-SEP
ETA NEW PLYMOUTH :  25-OCT
コンテナ本数 : 20F DRY X 1 , 40F DRY X 1(予備)

に予定していただが40フィート2本になってしまうかもしれないです。

2008年8月26日

SBS静岡放送の取材

SBS静岡放送さんが、このプロジェクトを取材していただきました。竹下建設棟梁の茶室部分の仮組みも進み撮 影していただきました。

茶室建築は社寺建築と違って柱なども細く、仕口も繊細だ。丸柱と丸柱の付け根部分は非常に神経を使うと共に数奇屋匠の腕の見せ所だと思う。

今回の仮組は、先月母屋は仮組みが既に終っている為、主に茶室の小間席部分のみ行った。

ニュージーランド現地での荷建具の調整や、刻み作業を簡素化させる為に行ったが、現実問題、実際の納まりガ国内作業ではっきりするので、忘れ物や拾い忘れが少なくなり、大変良い結果になった。

写真でもわかるように、大変細かく繊細で優美である。ヨーロッパの建築は石の文化だが、日本の伝統建築は木の文化である事をあらためて実感させられた。

SBSさんのホームページに記事がより

三島市の姉妹都市ニュージーランドのニュープリマス市に茶室を建設する計画が進められています。
伊豆の国市の工房で仮組みされているのがニュープリマス市に建設される茶室の一部です。アメリカの オマハ市に駿府御門を建設して高い評価を得た木造建築、日本庭園、伝統瓦の各分野の県内の匠がチームを組んで作業にあたっています。建物は約65平方メートルの平屋建てで国際交流の拠点のひとつとして活用されるということです。

茶室は9月、船でニュージーランドに運び関係者が現地入りして組み立てられることになっていて来年2月、完成予定です。

このような記事で放送されました。 

下記放送内容です。

2008年8月18日

ニュージーランド行き鬼瓦刻印

ニュージーランド行き鬼瓦の刻印を設計の袴田先生や国際交流の施主様に会社に来て頂き刻印して頂いた。

鬼瓦は建てた家の守り神でもあると共に屋根の棟札みたいなものではないでしょか、何百年年後の改築工事で、鬼瓦に刻まれた刻印を見て後世の職人たちが何を思うかである。

鬼瓦にはその工事に携る、住職や設計士、棟梁など、の名前が刻まれる事が多い。

特に今回は海外のプロジェクトの為英語でfriendshipなど交流といった意味の文字も刻んで頂いた。

刻んだ文字だが、一度ルーターで、弊社鬼板師によってより深く削られる。

瓦は家紋の数珠付きカエズ鬼に三島市のシンボルのマークを入れた。

建築した施主の家紋(下がり藤)を鳥休みに入れて、一体感を出す予定にしている。

しかしメインの入り口部分(玄関)の鬼瓦は、三島市の姉妹都市であるニュープリマス市のシンボルマークが鳥休みに入り民間での国際交流を前面にに出した鬼瓦の仕上がりとなった。

 

プロジェクトの施主の家紋

 

瓦はこの後1200度の窯の中に入れられ、

9月の15日には海上コンテナに積み込み予定だ。

2008年8月11日

オマハプロジェクト時の梱包

今回は前回と量が違う為、瓦の梱包に悩まされた。瓦は割れる為、海上コンテナでいかに割れずに梱包すのかがテーマになりそうだ。

右は梱包予定の瓦、4枚で1束になっている。瓦は1パレット432枚で1枚約3キロある。合計で1.2トンくらいの重さになります。

今回のプロジェクトではこのパレットは4パレットを輸出予定だ。

パレットは現地で燻蒸してしまうので木のパレットを使用する。

これはアメリカのオマハプロジェクトの梱包。

この時は瓦1枚1枚をぷちぷちで梱包してそのまわりに緩衝材を入れて周りをコンパネで梱包した。とても骨の折れる作業でした。

初めての経験であまり良く分からなかったので過剰だったかもしれませんが、日本に輸入されるフランスの瓦は3分の1が割れて日本へ輸入される話を聞き神経質になった結果です。

こんな感じ。一枚も割れる事無く現場に到着しました。鈴与さんありがとうございました。

さて今回はどうしましょ

うか?

量が多いのでパレットごと梱包でしょかね~

日通さんの腕の見せ所ですね~!!

右はオマハの時の木材輸出の梱包。

2008年7月 2日

ニュージーランド輸出用鬼瓦

ニュージーランド向けの鬼瓦の製作が始まりました。

テーマは『海を渡る静岡の鬼板師』とでも言いましょうか、静岡の鬼瓦が海を渡ります。

製作するのは、弊社鬼師、原川圭介(29) ”海外の仕事なので、いつもよりか気合が入る”と言っている。

彼は若い時から鬼瓦に興味があり、この世界に飛び込んだ。3年前に先代である師匠が他界しから1人になってしまったが、型にはまらない独自の想像力で現在も鬼瓦の製作に取り組んでいる。

今若くて安定のない職人を目指すのは珍しいと思う。やはりサラリーマンにはない魅力が何処かにあるだろうか。

彼はよく言っている。日本に生まれたから、日本のものづくりを伝承するために創る。

ただ作り、屋根の上に乗る、自分の作った鬼瓦があそこの屋根に乗った。有名な寺で使用された、これがやりがい、などとよく聞くが、これでは、自己満足の世界だ。 

新しい世代に伝えていかなくては、その代の自己満足で終わってしまう。日本のものづくりの文化を伝承して行く事がやりがいであり、文化といえるのではないだろうか。

般的に機械での大量生産で安い商品が当たり前になってしまたこの時代、建築業界敬遠されがちな手で作る効率の悪い本物のものづくりを、いかに伝承し行くかが、今日本が抱える大きな問題だと思う。

このままだと今の日本の住宅は、工場生産した建物しか残らない。

それで日本は良いのだろうか、今回のプロジェクトのように、日本でも素晴らしい建物を海外までもって行き、建築、日本の伝統を伝承する。

かなか粋なお施主様であり職人としても嬉しい。

日本で伝統的な住宅を建てる人が少なくなって行く事は、伝統的な仕事が無くなり、職人の技術や文化が衰退してしまう事だと彼は言っている。

鬼瓦は9月までには完成させなくては、なりません。なぜならコンテナ発送が到着を考えると積み込みが9月頃だからです。

今回のプロジェクトで使用する鬼瓦は、2種類、鬼面タイプ(獣面)と、数珠付きの家紋タイプです。

主に隅棟と化粧棟、で使用する家紋鬼は、姉妹都市である三島市の市章、を入れ、お施主様の丸に下がり藤を鳥休みに入れます。

そして大棟に使用する鬼面には鳥休みに下がり藤、正面の大棟部分にニュープリマスのマークを入れる構想です。