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2008年7月 アーカイブ

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2008年7月31日

静岡県かわらぶき技能競技大会

静岡県かわらぶき技能競技大会が平成20年7月19日に浜松テクノカレッジで行われました。

弊社では数年前に職人に転職した若手が出場いたしました。

彼は現在修行中で技能士を持っておりませんが出場させていただきました。

この大会の趣旨ですが、静岡県全域の瓦葺技術の統一と技能士それぞれの研究を通じて瓦葺技能士の親睦と社会的地位の向上を図る事を目的としています。

議題は、瓦葺に於ける第一段階は地割である。

自分に与えられた瓦の寸法を確実に測る事や、瓦独自に持つ材料の特徴を特徴を生かす事が出来なければ、美しい屋根には仕上がらない。・・・・・

などとなっておりました。

結果としては、時間内に終り、彼は、自分なりに良い仕上がりになっていると、評価しておりました。

2008年7月 5日

掛川市竹の丸屋根工事

竹之丸屋根工事が始まりました。竹の丸とは、おさらいしてみましょう。

もともと江戸時代の侍屋敷跡で、城の守りとして大薮があったことから竹の丸と呼ばれていました。 廃城のため明治年間に市内の資産家松本家の所有地となり、現存する邸宅が建てられました。

昭和十一年に掛川市に寄贈され現在までは柔道、弓道の練習場として市民に開放されたほか、掛川市職員の厚生施設として利用されていました。

(竹の  丸前看板より)掛川城の北郭にあることから、本来「北の丸」と称すところ、竹林が生い茂っていたことから「竹の丸」と呼ばれるようになりました。

   

伝統的な木造平屋建ての主屋と、ステンドグラスの入った欄間などがある和洋折衷の2階建ての離れは、平成19年1月30日、掛川市の有形文化財に指定されまし た。瓦は特注で作り、写真のように葺足も大変短いです。

 

葺き方ですが、最新の縦の桟を打つ工法に、重量など総合的に判断され従来の土葺きから空葺きに変更されました。

下写真 完成写真です。

top-img.jpg

2008年7月 2日

ニュージーランド輸出用鬼瓦

ニュージーランド向けの鬼瓦の製作が始まりました。

テーマは『海を渡る静岡の鬼板師』とでも言いましょうか、静岡の鬼瓦が海を渡ります。

製作するのは、弊社鬼師、原川圭介(29) ”海外の仕事なので、いつもよりか気合が入る”と言っている。

彼は若い時から鬼瓦に興味があり、この世界に飛び込んだ。3年前に先代である師匠が他界しから1人になってしまったが、型にはまらない独自の想像力で現在も鬼瓦の製作に取り組んでいる。

今若くて安定のない職人を目指すのは珍しいと思う。やはりサラリーマンにはない魅力が何処かにあるだろうか。

彼はよく言っている。日本に生まれたから、日本のものづくりを伝承するために創る。

ただ作り、屋根の上に乗る、自分の作った鬼瓦があそこの屋根に乗った。有名な寺で使用された、これがやりがい、などとよく聞くが、これでは、自己満足の世界だ。 

新しい世代に伝えていかなくては、その代の自己満足で終わってしまう。日本のものづくりの文化を伝承して行く事がやりがいであり、文化といえるのではないだろうか。

般的に機械での大量生産で安い商品が当たり前になってしまたこの時代、建築業界敬遠されがちな手で作る効率の悪い本物のものづくりを、いかに伝承し行くかが、今日本が抱える大きな問題だと思う。

このままだと今の日本の住宅は、工場生産した建物しか残らない。

それで日本は良いのだろうか、今回のプロジェクトのように、日本でも素晴らしい建物を海外までもって行き、建築、日本の伝統を伝承する。

かなか粋なお施主様であり職人としても嬉しい。

日本で伝統的な住宅を建てる人が少なくなって行く事は、伝統的な仕事が無くなり、職人の技術や文化が衰退してしまう事だと彼は言っている。

鬼瓦は9月までには完成させなくては、なりません。なぜならコンテナ発送が到着を考えると積み込みが9月頃だからです。

今回のプロジェクトで使用する鬼瓦は、2種類、鬼面タイプ(獣面)と、数珠付きの家紋タイプです。

主に隅棟と化粧棟、で使用する家紋鬼は、姉妹都市である三島市の市章、を入れ、お施主様の丸に下がり藤を鳥休みに入れます。

そして大棟に使用する鬼面には鳥休みに下がり藤、正面の大棟部分にニュープリマスのマークを入れる構想です。

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